どこにでもあるもんじゃないの!?たけのこ寿司を当たり前のように食べるのは、どうやら高知県だけのようです。

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つい先日、たけのこ寿司について取材依頼を受けておりました。田舎で展開しているスーパーや、同じく田舎で取り組んでいる通販についての取材依頼を受けることはありますが、ある単品にスポットを当てて取材を受けるとは思っていませんでした。最初お話をいただいた時は、どこか怪しい会社かと思って凄く警戒していたのは、今となっては恥ずかしい限りです(汗)

一番上の画像は、たけのこの姿寿司です。当社のたけのこの姿寿司は孟宗竹(モウソウダケ)を使用しています。春に収穫した筍をアク抜きし、当社のオリジナルレシピで比較的甘く煮付けます。その煮た筍を冷凍保存しますので、一年間いつでも食べることができるのです。この筍は解凍したものです。

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たけのこ寿司の寿司飯は、実は通常の寿司飯とは違う隠し味をしているのです。隠し味といっても思いっきり画像に写っていますので隠し味にはなっていませんが、「山椒」を適量入っているのです。

実は当社のたけのこ寿司は、現在66歳になる元料理長が約30年前に作り始めたものです。元料理長がとある温泉宿で食べた田舎寿司・たけのこ寿司が美味しくて、見よう見まねで始めたのが当社でたけのこ寿司が販売するようになったきっかけのようです。当初は隠し味に山椒を入れてなかったが、創業者の奥さんである山下都さんが考案したようです。

今回の取材を受けるにあたって、私なりに、また同じく取材を受けた惣菜部長なりに、たけのこ寿司について色々と調べてみました。実のところ、なぜたけのこ寿司ができたのか、食べるようになったのかはわからないのです。たけのこは昔からあり、歯ごたえがいいのでお寿司になったのではないかとも聞きました。

田舎寿司自体歴史が浅く、ある方がいうには約20年前にできたものではないか。お祝いの時に食べるなど特別なものではないく、暮らしの中から生まれてきたもの。昔には田舎寿司という表現自体なく、田舎の人間が「田舎寿司」とは言わないのではないか。外から見たときに言われたのでは?などなど、色んな節があるようです。

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実際に寿司飯をたけのこでくるみ、型を整えます。出来上がりは一番上の画像のようになるわけです。その型を見た取材に来ている女性は。「きゃー!まるでオウムみたーい。」と風の谷に出てくるキャラクターを想像して、興奮していたのが私にとったら印象的でした。そのオウムという表現は私達の年代にはよくわかるのですが、ちょっと若い20代の人には伝わらないかもしれませんね(汗)

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こちらは輪切りにしたたけのこ寿司です。孟宗竹ではなく、地元嶺北で採れたハチクを主に使用しています。

ハチク(淡竹)とは?

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直径が3~10cm、皮は紫色で、まばらに毛があり、掘り出したばかりの時は、生でも食べられるたけのこです。他のたけのこに比べて、独特の風味があり、苦みやエグ味がなく、淡泊で歯切れがいいのが特徴です。

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こちらのハチクは形も大きさも不揃いですので、寿司飯を詰めるのに苦労します。その話については、コチラの記事で触れています。この苦労を知ってから、美味しいのはもちろんですが、個人的には大好きお寿司に仲間入りしました。

今回取材に来られた方は東京からお越しで、終始普段見ること・食べることのないたけのこ寿司に興奮していました。たけのこと言えば全国どこにでも生える食べ物ですけど、ちらし寿司に乗せて食べることはあっても、姿寿司や筒状のたけのこに入れて食べるのは、全国的に見てもまれなようです。

普段もよく食べることがありますので、高知県ならではのお寿司と痛感することはありませんが、他県から来られた方の話や驚かれた反応を見てると、実は価値のあるお寿司なんだなと感じるようになってきました。取材を受けた記事が公表されましたら、また紹介したいと思います。それまでお楽しみにー。

 

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