約2年ぶりに高知市中央卸売市場に行きましたが、やはり丸波103番の小夏は絶品でした。

約2年ぶりに高知市中央卸売市場に行くと、その時期ならではの珍しい旬なものがありますので、行くだけでワクワクしますね。

IMGP1587

これからが旬の筍もいくつか出ていましたが、イタドリの競りのがあるのも高知県だけではないでしょうか?このイタドリは取って間もないものだと思いますが、これから皮を剥いで、アク抜きをしてと結構下処理が大変な食材ですが、コリッとした食感となんとも言えない酸味が美味しい春の山菜です。高知県では欠かすことのできない食材ですね。

 

この時期は、小夏の旬を迎え、高知市中央卸売市場にも多くのハウス小夏に露地小夏が出荷されています。ちょうどこの日は、それはそれは高級なフルーツとして売られている丸波の103番という小夏が出ていました。

IMGP1598

この丸波の103番は選果がよく、綺麗な傷のない小夏で、他の農家さんの小夏よりワンランク上の選果をさせている印象を受けます。丸波というのは、高知県土佐市の波介(はげ)小夏部会の小夏を差します。色んな生産者の部会がありまして、これ以外には山波という小夏部会の商品も、当店はよくお取り扱いします。山波の小夏のパッケージは、青柳雄介氏のイラストの入った可愛らしい女性がデザインされた箱が目印です。

 

どれっくらい人気かというと、競りが始まる前に試食をできる機会があるので、美味しい小夏のため、試食用のサンプルがあっという間になくなっちゃうほどです。ほんとかどうか知りませんが、中には持って帰っちゃう人がいるようで、サンプルを出す市場側もちょっとずつ出しているとか・・・(笑)

IMGP1596

この丸波103番の小夏は、綺麗なのはもちろん、やっぱり味が最高に美味しいものです。爽やかな香りに甘すぎず酸っぱすぎず、絶妙な甘さと酸味のバランスが絶妙で、上品な味がします。当店もお取り扱いしたい小夏ではありますが、競り値が高過ぎて、全然手が出ないほどの高額な金額で競られています。その日によって相場は違うますが、綺麗なもので8000円から1万円ぐらいで落ちているようです。あくまでこれが仕入値になるので、販売売価になると、一体いくらぐらいになるかご想像ができることでしょう。

 

といっても諦めてもいかんので、せっかくなので競りに参加してみました。やはりギフト用の綺麗なものは全く手が出ませんでしたが、ちょっと傷が入ったご家庭用の小夏でしたら、なんとか競れそうでしたので、久しぶりにやってみましたが・・・結果、駄目でした。私が出した金額でちょうど価格が決定したのですが、落ちたのは他の人でした。久しぶりに来る人間に落とせるぐらい、やはり甘くないようです(笑)

 

小夏の最盛期ですので、市場にはずらりと小夏が並びます。

 

IMGP1618

高知市中央卸売市場には、高果(こうか)と丸果(まるか)と呼ばれる二つの荷受けがありまして、競りも二カ所で行われます。

 

この日は当社の青果部主任と一緒に行っており、彼が青果物の仕入に関して一手に行っており、競りが始める前に今日に競りが行われる小夏の確認を行います。

IMGP1669

 

もちろん出荷された小夏の外観のチェックだけでなく、味の確認も怠りません。

IMGP1675

こんなにいっぱいある小夏を一つ一つ順番に試食していくわけですが、朝ごはんを食べなくても結構お腹いっぱいになっちゃうわけです。上にも書きましたが、二カ所の競り場がありますので、両方試食すると結構な量を食べることになりますね。

 

市場ですので、通常の小夏をカットするように、りんごの皮を剥くような剥き方はできませんので、こんなカットと仕方になります。

IMGP1609

レモンをカットするように切り、かぶりつくように食べます。小夏は果肉だけでなく、内皮の白い綿のような所が甘いので、それと一緒に食べるようにかぶりつくのです。これからのあったかい時期には、酸味があって爽やかな甘い果物が欲しくなりますね。

 

私は久しぶりに市場に行きましたが、野菜や果物を買うわけではなく、一眼レフカメラを持って市場内をウロウロしていたので、怪しいヤツがおると思われていたかもしれません(汗)けど、たまには市場に出向いて、美味しいもの・旬なものをカメラでおさめたいですね。

 

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメント