「すくも湾中央市場地方卸売市場」が活気がある三つの理由。

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先日はお取引先様のご好意により、高知県宿毛市にあるすくも湾中央市場地方卸売市場に鮮魚部主任と一緒に一泊二日で行ってきました。鮮魚部門において、多くの仕入れは高知市中央卸売市場から仕入れておりますが、実は宿毛の市場からも新鮮な魚も仕入れているのです。その宿毛からの仕入れを与力水産株式会社さんでお世話になっております。

与力水産さんにすくも湾中央市場地方卸売市場を案内して頂き、この市場のルールなどを色々と教えて頂きました。

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当社鮮魚部主任も普段見ることはできない魚を見ることができて、終始興奮の様子で、広い市場内を所狭しと歩き回っていました(笑)黄色ジャンパーと茶色の帽子をかぶっている彼は、大学時代に魚の生態を調べることを専門として、時間を費やしてきました。そのために、よく海に素潜りして色んな場所の海を調査したようです。あと、潜るだけでなく、魚を銛で突き、その突いた魚を食べることが大好きなようです。よって、彼は魚の名前だけでなく、生態に美味しい食べ方まで頭に入っているのです。

残念ながら高知市中央卸売市場は近年、地方卸売市場になってしまいましたが、同じ地方卸売市場でも活気があるなと感じることが三つありました。

■1 約15の漁港から新鮮な魚が集まってきている。

宿毛湾だけでなく、大月町沖でとれた魚が入荷しているので、近隣にある約15の漁港から新鮮な魚が集まって来ていることになるわけです。翌日、大月町古満目という漁港から、定置網の見学をさせてもらいましたが、この話は後日にでも。多くの魚が集まるだけでなく、漁獲物の鮮度管理、衛生管理を徹底されていまして、市場内も清潔なのです。初めてこの市場に来た時に運動靴で場内に入ったのですが、「長靴を入って、帽子をかぶってないと入られん!」と注意されました。市場関係者の清潔感の意識も高さがうかがえました。

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■2 漁業種類も様々で、水揚げされる魚種も豊富である。

翌日に見学にいった定置網漁業の他に、大きな漁獲量となるまき網漁、釣漁業など色んな漁業で魚が出荷されています。イワシ、アジ、サバ類を中心とし、キビナゴ、メジカ、ブリなども漁獲量があります。上の画像のように、ウツボも揚がったりしていますので、魚の仕事に携わる人には最高の市場ではないでしょうか。沖サワラのような大きな魚も入荷します。

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■3 一日に三回もセリがある。

上に説明したとおり、定置網・まき網・釣漁業など漁業によって、とれる魚も異なるので、一日に三回もセリが行われます。私が過去に見た市場からは考えられません。一日に何度も新鮮な魚が入ってくるので、与力水産さんもほぼ終日市場にいるような感じです。日によって、漁業によって揚がってくる魚が違いますので、その情報を取引先に連絡して、欲しい魚のご用聞きをされています。

セリは私が体験したことのある、指を出して競り合う方法ではなく、一挙に15の魚の値段を札にマジックで書いて入札するシステムです。ですので、入札方式なので落ちるか落ちないかの緊張感が常にありますね。

当社はもちろんセリをする権利を持っていませんので、与力水産さんに競ってもらって落とすことができたのが、こちらの魚です。

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これからの季節はブリを外すことはできません。初めて行ったので鮮魚部主任は仕入れを遠慮していましたが、翌日にもう一度寄ると、たくさんの量を仕入れていました(笑)自分が見て確認したものを、自分が希望する価格で競り落とすのが、楽しくなってきているようでした。

ということで、実は宿毛からの新鮮な魚が入荷しているのです。当社の売場ではどの魚が宿毛産でというのがわかりにくいので、それを近日中に改善しますので、もし宿毛産の魚を見かけた場合はぜひ買ってみてください。もしくは、鮮魚部のスタッフに「宿毛の魚はどれ?」と聞いてみてください。

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